昨年より設計を進めてまいりました、二世帯住宅が竣工しました。
も ともとこの土地には、祖父世帯と親世帯、2つの木造住宅が中庭を挟んで建っていました。ところが、数年前、祖父が他界し、娘夫婦に孫が誕生し、今度は新しい世代の2 世帯住宅を建てることになりました。家族の気配を感じながらも、お互いプライバシーを確保できる2世帯住宅が施主の希望でした。
そこで、コンクリート造と して、エレベーターも設置し、完全なバリアフリー住宅を提案しました。2階レベルに中庭を設けて山法師の木を植え、それを囲う様に上下に2世帯を配置することにし、3階にもテラスを設け、2,3階でも庭を楽しめる生活を提案しました。
1階は駐車場、物置、ギャラリー、客室などの共用空間。2階は中庭とつながる娘世帯。3階はバリアフリーの親夫婦の住まいを提案しました。上下に積 まれた2世帯住宅は、ともするとお互いの気配が感じられない構造になりがちですが、中庭のおかげで、家族の一体感が生まれ、また、住環境的にも、光あふ れ、風通しの良いプランになりました。さらに、屋上には、ユーティリティー、物干し、バーベキューテラスなどの共用空間も設け、みんなが楽しめる庭も設け ました。
外断熱工法を採用し、エコキュートオール電化住宅とし、環境にも配慮した建物にしました。また、内装材は、栗の無垢材にオスモクリア仕上げ。薩摩 霧島壁、ビーナスコートなどの自然素材を多用し、自然にも住み手にも優しい建物ができました。